株式市場に影響を及ぼしたニュース報道 2006年6月 村上ファンドの代表村上世彰氏、逮捕

≪日経平均株価/始値1万5,503円→1万5,505円≫

5日、村上ファンドの代表村上世彰氏が、「ニッポン放送」株の取得を巡りイ
ンサイダー取引をしていたとして逮捕されました。

13日の東京株式市場では日経平均が600円を超す大幅安の1万4,218円となり、
年初来安値を更新してしまいました。米同時テロ直後の01年9月12日以来の下
げ幅で、東京証券取引所1部上場銘柄のほぼ9割が値下がりするという全面安
の展開でした。

新興市場でも、最初に村上氏逮捕が報道された2日には、東証マザーズ指数が
一時1割を超える下落をみせました。かと思えば、終値では上昇に転じるなど
乱高下しました。また、中央青山の業務停止処分のときと同様、不祥事を嫌気
した外国人投資家の売りも膨らみました。

6月末時点での日経平均は、1万5,505円。1月の始値の1万6,361円に比べて、
856円安となっています。年初のライブドア事件から始まった「日本に対する
不信」、そして「日本株の不振」が、ここに来て決定的となったのです。